昨年末に新しくANAカードとして搭乗した「ANA VISA nimoca」について解説します。ニモカルート誕生と話題になりました。当記事では、nimocaの基本、ANA VISA nimoの基本から始め、最後にニモカルトを解説します。
nimocaの便利さ、ANA VISA nimocaの便利さ、お得さを解説した上でニモカルートもお伝えしたいという考えからこのような構成にしました。
九州在住の方は、nimocaの活用を、それ以外の地域の方はこれを機に九州に足を運んでもらえればとおもいます。
交通系ICカード「nimoca」とは
nimocaとは、Suicaをはじめとする交通系ICカードの1つです。福岡県を中心に電車・路線バスを運行する西日本鉄道株式会社(通称:西鉄)の子会社「株式会社ニモカ」が発行しています。
発行開始当初は、西鉄の電車・バス用のICカードでしたが、現在は九州を中心に多くの交通機関がnimocaを導入しています。
現在では、交通系ICカードは相互利用でき、nimocaも全国で利用する事ができます。
nimocaポイント
nimocaを利用するとnimocaポイントが溜まります。nimocaポイントを貯めるには大きく分けて、電車・バスなどを利用して貯める方法とお買い物で貯める方法があります。その他の貯め方が重要なのですが、後ほど詳しく解説します。
nimocaポイントは、1pt=1円相当です。貯めたポイントは、1pt=1円としてnimocaの残高にチャージすることができます。
電車・バスに乗って貯める
西鉄電車・バスをはじめとする交通機関をnimocaで利用すると、nimocaポイントが貯まります。
電車の場合、乗車回数によってポイント付与率が異なります。(乗車回数には、定期区間内の利用は含まれません)
乗車回数 | ポイント付与率 |
1〜20回 | 1% |
21〜40回 | 2% |
41回以上 | 3% |
バス・市電・筑豊電鉄では、ご利用金額×ポイント付与率+ボーナスポイントで付与されるポイントが決まります。
ポイント付与率は以下の通り固定となります。
- 西鉄バス・大分交通・大分バス・亀の井バス・日出バス・JR九州バス・熊本市電・筑豊電鉄・佐賀交通局・・・2%
- 函館バス・函館市電・・・3%
- 昭和バス・・・5%
ボーナスポイントは、月の利用金額に応じて以下の通り設定されています。
当月利用金額 | ボーナスポイント |
2,000円到達時 | +50ポイント |
4,000円到達時 | +100ポイント |
6,000円到達時 | +150ポイント |
8,000円到達時 | +200ポイント |
10,000円到達時 | +250ポイント |
12,000円到達時 | +50ポイント |
14,000円到達時 | +100ポイント |
例えば12,000円利用した場合のボーナスポイントは、50+100+150+200+250+50=800ptとなります。
ポイント有効期限
nimocaポイントには有効期限があります。有効期限は、ポイントの付与日から翌年の12月末日までとなります。
例えば、2018年1月15日に付与されたポイントは、2019年12月31日まで有効となります。2018年12月31日に付与されたポイントも同じく、2019年12月31日まで有効となります。
つまり、有効期限は、最長約2年、最短約1年となります。
カードポイントとセンターポイント
nimocaポイントは2種類のポイント別れます。カードポイントとセンターポイントです。バス・電車に乗車した際に溜まるポイントはカードポイントとなり、お買い物の際に溜まるポイントはセンターポイントとなります。
改札を利用した際はカードポイントが、それ以外でnimocaを利用したらセンターポイントが溜まると覚えましょう。
カードポイントは、即付与となるのに対し、センターポイントは翌日以降の付与となります。
ポイントの交換
貯めたnimocaポイントを利用するには、ポイントをnimocaの残高にチャージする必要があります。ポイントの交換は、オンライン上では出来ず、下の写真の様なポイント交換機や駅の券売機などで交換する必要があります。
ポイントを交換することが出来るのは、以下のページで確認することができます。
[blogcard url="https://www.nimoca.jp/about/use/place.html#trade_Area"]ANA VISA nimocaカード
ANA VISA nimocaカードは2017年12月に誕生した新しいANAカードです。
ANA VISA nimocaカードとは
ANA VISA nimocaカードは、ANAとnimocaが提携し、三井住友カードが発行するクレジットカードです。ANAカードにnimocaが付帯するカードです。
楽天ANAマイレージクラブカードなどのように、ANAマレージクラブ機能付きカードではなく、れっきとしたANAカードです。
カードの概要
ANA VISA nimocaカードは年会費2,000円(税抜)のクレジットカードです。初年度は年会費無料です。また、家族カードも発行可能で、年会費は1,000円(税抜)で初年度は年会費無料です。
入会資格は満18才以上(高校生除く)となっていますので、大学生などの学生や主婦の方でも申し込むことができます。
ETCカード・銀嶺カード・iDカードを追加カードとして発行することができます。
最後に重要なポントとしては、既存のANAカードと同時に所有することができます。
ワールドポイント
ANA VISA nimocaカードは、三井住友カードが発行するカードです。したがって、クレジットカードの利用額に応じてワールドポイントを獲得できます。
ワールドポイントは、1,000円の利用に付き1pt獲得できます。
ワールドポイントは1pt=5マイルまたは10マイルに交換することができます。1pt=10マイルで交換するには、年間6,000円(税抜)のプランに加入する必要があります。
年間6,000円(税抜)を払っても10マイルで交換すべき場合は、1マイルの価値を2円で考えると60万円以上となります。
オートチャージ・クイックチャージ機能
ANA VISA nimocaでは、オートチャージやクイックチャージ機能を利用でき、クレジットカード経由でnimocaにチャージすることができます。
nimocaポイントをANAマイルへ交換可能
ANA VISA nimocaカードを所有している人だけの機能として、nimocaポイントをANAマイルと交換することができます。
交換レートは、70%となります。
10 nimocaポイント → 7 ANAマイル
交換単位も10nimocaポイントからと利用しやすくなっています。
なお、nimocaポイントをANAマイルに交換するには、九州や函館に設置されているポイント交換機でのみ行う事ができます。
ポイント交換機は、福岡地区・大分地区・熊本地区・函館地区のみに設置されています
入会キャンペーン
2017年12月13日〜2018年4月30日まで、ANA VISA nimocaカードに新規入会された方向けのキャンペーンが開催されています。ANAカードの新規入会キャンペーンはANAマイルを貯める絶好の機会となります。ANAカードは、1人で同時に所有できる枚数に限りがあるため、利用できる入会キャンペーンにも限りがあります。今回は、新しいANAカードの登場かつ、既存のANAカードとの同時所有可能なため、是非入会キャンペーンも利用しましょう。
それでは、入会キャンペーンの内容紹介していきます。
入会で1,000マイル・500nimocaポイントプレゼント
ANA VISA nimocaを新規発行すると、もれなく1,000マイル&500nimocaポイントを獲得することができます。
ANAカードリボ払いで最大15,000マイル
2017年12月13日〜2018年5月31日にカードが発行され、入会月を含む6ヶ月以内にリボ払いを利用すると、最大15,000マイル獲得することができます。
キャンペーンには、カード発行後、「マイ・ペイすリボ」に登録する必要があります。
利用金額に応じた獲得マイルは以下の通りです。
利用金額 | ワールドポイント | 5マイル移行コース | 10マイル移行コース |
10万円〜 | 500pt | 2,500マイル | 5,000マイル |
50万円〜 | 1000pt | 5,000マイル | 10,000マイル |
100万円〜 | 1,500pt | 7,500マイル | 15,000マイル |
期間が半年ほどあるため、50万円以上の利用も可能ではないでしょうか
ポイントの付与予定は2018年12月下旬となっています。
家族カードの利用で最大4,000マイル
2017年12月13日〜2018年5月31日にカードが発行され、家族カードを新規申し込みを行い3万円以上利用すると、ワールドポイント400ポイントが付与されます。
10マイル移行コードで4,000マイルとなります。ポイント付与予定は、2018年12月下旬となっています。
ANA銀嶺カードの利用で最大6,000マイル
2017年12月13日〜2018年5月31日にカードが発行され、銀嶺カードを新規申し込みを行い5万円以上利用すると、ワールドポイント600ポイントが付与されます。
10マイル移行コードで6,000マイルとなります。ポイント付与予定は、2018年12月下旬となっています。
ANAに搭乗して最大2,000マイル
2017年12月13日〜2018年5月31日にカードが発行され、ANAのマイル積算運賃で国内線または国際線に搭乗すると最大2,000マイル付与されます。
国内線搭乗で500マイル、国際線搭乗で1,500マイル、合計で2,000マイルです。
ANAカードマイルプラス加盟店の利用で最大3000マイル
2017年12月13日〜2018年5月31日にカードが発行され、ANAカードマイルプラス加盟店で10,000円以上利用するとイルが獲得できます。
10,000円以上利用で500マイル、50,000円以上の利用で、3,000マイル付与されます。
ANAカードマイルプラス加盟店は以下のページで調べることができます。
[blogcard url="https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tameru/anacard/ana-cardmileplus.html"]オートチャージ・クイックチャージ利用で500nimocaポイント
ANA VISA nimocaへオートチャージまたはクイックチャージを利用してチャージを行うと、500nimocaポイントを獲得することができます。
ニモカルート
ANA VISA nimocaカードを利用すると、貯めたnimocaポイントを70%という高還元レートでANAマイルに交換することが出来ます。
ニモカルートとは
nimocaポイントを貯める方法は、電車・バスに乗車するかnimocaポイントが貯まるお店で買い物をするの2つだと説明しました。基本的にはこの2つで間違えありません。この2つで貯めることのできるnimocaポイントは多くて数千の単位にとどまります。
実は、nimocaポイントは直接貯めるだけでなく、他のポイントからnimocaポイントへ交換することが出来るのです
nimocaポイントに交換できる他社のポイントにはなにがあるかが気になるところです。現時点で交換可能なポイントサイトには、Gポイント・Pex・ネットマイルが含まれています。
特にPexは、ソラチカルートでもポイントの中継地点として多くの人が活用するポイントサイトです。Pexを経由できるということで、多くのポイントサイトなどのポイントをnimocaポイントに交換することが出来ると言えます。
まとめると、ニモカルートは以下の様になります。
交換できるのはセンターポイントのみ
ANAマイルに交換できるのは、nimocaポイントのうちセンターポイントのみです。カードポイントは交換できません。Pexなどの他社ポイントから移行したポイントはセンターポイントになるため、ANAマイルに交換することができます。
ANAマイルに交換できないのは、電車・バスに乗車した際に付与されるポイントということになりす。
交換回数に制限はなし、約1週間後に付与
nimoca→ANAマイルへの交換回数に制限はありません。交換したポイントは約1週間後にANAマイルに交換されます。
ソラチカルートの用に、毎月スケジュールに基づいて一定ポイントの交換を行う必要も無く、交換したいときに交換することができます。
ANAマイルに交換するには、九州か函館の交換機が必須
ニモカルートの最大の弱点が、nimocaポイントからANAマイルへの交換がオンラインでは出来ない点です。繰り返しになりますが、交換するには、九州・函館に設置されている交換機で行う必要があります。
交換機が身近にないと、ニモカルートの利用は厳しいかもしれまん。しかし、ソラチカルートの用に毎月交換する必要もありません。旅行次いでに交換してみるという使い方でもよいかもしれません。
まとめ
nimoca、ANA VISA nimoca、ニモカルートについて解説を行いました。全国的にはマイナーなnimocaということやポイントシステムが特殊なため少しボリュームのある記事になりました。
今後、実際にポイントの交換を行った際はレポートしたいと思います。